すみずみまで楽しんでください

今年の新しく出るクリスマス絵本の中で、
とっても楽しみにしていた絵本の1冊です。



『サンタさんのトナカイ』


ジャン・ブレットさんの絵本は飾り罫など、
絵本のすみずみまで見せてくれる作品なので、
今回はどんな絵本かしらと楽しみにしていました。


もう、期待以上♪


1年間気ままに過ごしてきたトナカイたちを
クリスマスまでに、サンタさんを乗せて空をとべるように
しつけるようになった、主人公のティーかとトナカイたちのおはなしです。


12月1日から始まるおはなしは、
外枠を飾る絵の中で、日めくりのように、
本筋のお話とは別に、サンタさんのおもちゃ工場の様子が描かれています。


外枠の飾り罫も一様ではなく、工場で作っているものの様子にあわせて
とても凝った絵に。


主人公のトナカイたちの表情がまたとても豊かに描かれていて、
おはなしの面白さをひきたてています。
叱ってばかりでは、トナカイたちがいうことを聞いてくれないのだと
気がついたティーカとトナカイのやりとりは、大人が読むとちょっと反省させられます。


これからの季節、ジャン・ブレットさんの絵本『ぼうし』と一緒に
絵をすみずみまで眺めて楽しんでください。