わからん薬学事始

個人的に注目の作家さん まはら三桃さんの最新刊です。

『わからん薬学事始』

まはらさんの作品を読むと、作品作りのために
取材に取材を重ねていらっしゃるのではないかとうかがわせる
丁寧さが感じられます。


そして作品のテーマが面白い!
青春小説なんだけれど、中学弓道部鷹匠工業高校旋盤女子・・・
なんだか、しぶいっしょ。


そして今回のテーマは薬学。
アロマテラピーとかってならないところが、まはらさんらしくって
どんな話なのかとそそられます。


面白かったです♪
久寿理島で代々生薬を使った薬を作り続ける木葉家に、
400年ぶり、7代目にしての男の子が生まれます。
女系家族木葉家に、男児が生まれたときには、
果たさなければならない役目が言い伝えられています。
その男児木葉草多は、島の期待を一心に背負い・・・
といっても、本人の自覚は薄いまま、島を離れ、薬学園に入学。
一風変わった下宿で下宿しながら、学園生活が始まります。
学園ストーリーの中に、生薬やハーブの豆知識などもちりばめられ、
へぇ〜、なんてところも。


2巻目は4月刊行予定、お楽しみに。