きみを守ってくれる味方

今日は、ただいまフェア中の「徳間書店 子ども本 20周年フェア」の棚から

『きみがしらないひみつの三人』


とても好きな絵本のひとつです。


みんなが生まれたときに、誰も気づいていないけれど、
三人の人たちが、きみのところにやってくる。


きみが、見たり聞いたりしたことを整理してくれる、あたまはかせ、
心にわいてくる気持ちを整理してくれる、ハートおばさん、
食べたり飲んだりしたものを管理してくれる、いぶくろおじさん。


中でも素晴らしいのは、ハートおばさん。
涙でびしょびしょの気持ちは、乾かしてくれ、
けんかで壊れた気持ちはのりでなおしてくれる。
落ち込んでよれよれな気持ちは、アイロンをかけてくれる。
そして、誰かを好きになった時のために、
きみの気持ちを大切に締まっておいてくれる。


乾かない涙はない、ずっと立ち直れないなんてことはないよ、
と、背中を押してもらえるような気がします。


こんな風に自分の中に、ひみつの三人が住んでいて、
自分のために一生懸命働いてくれていると、
ちょっと客観的に考えると、
自分を大切にしなきゃとも思えてきます。


これから新しいことを始める人に、
独り立ちをする方へ、
そして、自分に贈りたい1冊です。